【本当の祈りとは何か】
【本当の祈りとは何か】
本当の祈りとは何でしょうか?
これについて、
深く考えさせられる寓話が
『蛙の祈り』(著者 アントニー・デ・メロ 訳者 裏辻洋二 女子パウロ会)
の中に、載っています。
「ロシアのとある小さな町に住むユダヤ人たちは、
ラビ(ユダヤ教の教師)の到来を首を長くして待ちうけていた。
ラビの来訪はまれなことなので、
彼らは聖者にたずねたい事柄を時間をかけて準備した。
待ちに待った聖者が到着した。
さっそく公会堂で集会が始まった。
聖者は聴衆の緊張した雰囲気を感じとった。
彼らは自分の口から出る答えをかたずを飲んで待ち構えているのだった。
彼は一言も発せず、
一人一人の目をじっとのぞきこんだ。
そして自分たちの仲間ならばだれでもが覚えているメロディーを口ずさんだ。
やがて一同が同じように口ずさみ始めた。
聖者が歌い始めると、
聴衆も彼とともに歌った。
ついで彼は荘重にステップを踏んで踊った。
一同がこれに続いた。
ついに彼らは踊りに熱中し、
夢中になった。
地上の一切のものを感じないほどの状態になった。
かくして踊りの輪に連なっているだれもが、
一つに結ばれた。
真理から人々を遠ざける内的な分裂がいやされたのである。
一時間ほどたつと、
やがて踊りは静まった。
心中の鬱屈したものを吐き出して、
参集した一同はその場に満ちている静かな平和に包まれて座っていた。
ラビは、
やおら口を開いて一同に告げた。
『これで皆さんのご質問にお答えしたと思います。』
彼が語ったのはこの一文だけであった。
ある托鉢僧がこうたずねられた。
『あなたは踊りで神を礼拝しておいでですが、それはまたどういうわけですか。』
彼は答えた。
『神を礼拝するのはおのれに死することです。
踊りはおのれを殺します。
おのれが死ねばすべての厄介事が失せる道理です。
そしてそこにこそ愛があり、神がおられるのです。』
✼ ✼ ✼
師は弟子たちとともに講堂の席に着いて、こう言った。
『おまえたちはたびたび祈りが何であるかを聞き、
また何であるか語ってきた。
こよいはひとつ、
祈りの何たるかを見てもらおう。』
言い終わるや、
緞帳(どんちょう)が上がり舞踏が始まった。」(23頁〜25頁)
『本当の祈り』とは何か、
一緒に考えてみませんか?
(推薦図書)
『蛙の祈り』
(著者 アントニー・デ・メロ 訳者 裏辻洋二 女子パウロ会)
ご購入はコチラ↓↓↓
この記事へのコメント