【神はどこにいるのか?】
【神はどこにいるのか?】
神様はどこにいるのでしょうか?
これについて、
示唆を与える寓話が、
『小鳥の歌』
(著者 アントニー・デ・メロ 訳者 谷口正子 女子パウロ会)
の中に、載っています。
「大洋に住む一匹の魚が、
もう一匹の魚に言いました。
『あなたはわたしより年長で、
経験もおありです。
わたしを助けていただけませんか?
〈大洋〉と皆が呼んでいるものは、
どこで見つけられるのでしょう?
至る所探しましたが見つからないのです。』
『〈大洋〉だって?』
年長の魚が言いました。
『きみが今、泳いでいるところが〈大洋〉だよ。』
『ここがですって?
でもここは、ただの水ですよ。
わたしが探しているのは〈大洋〉なんです。』
至る所泳ぎ回っていた若い魚は、
落胆して言ったのでした。
ヒンズー教修道僧の衣をまとったひとりの男が、
〈師〉のところにやってきました。
そして修道僧らしい言葉遣いで話しました。
『わたしは何年も〈神〉を探してきました。
家を離れ、〈神〉がおいでになると言われるあらゆる所で〈神〉を求めました。
山の頂上、砂漠の真っただ中、
修道院の沈黙や、貧者のスラム街のなかに。』
『見つかったかね?』
と〈師〉は尋ねました。
『もし〈はい〉と答えたとしたら、
わたしは思い上がったうそつきになってしまいます。
いいえ、わたしは〈神〉を見つけることができませんでした。
あなた様はお見つけになったのですか?』
〈師〉は彼に何を言うことができたでしょうか?
夕日が部屋のなかに金色の光の矢を送っていました。
近くのベンガルぼだい樹の枝の上では、
たくさんのスズメたちが楽しそうにさえずっていました。
遠くからは高速道路の車の音が聞こえてきます。
耳元では一匹の蚊が、
刺すぞと言わんばかりにうなっていました⋯⋯それなのにこの善良な男は、
そこに座り、
わたしには〈神〉が見つかりません、
まだ〈彼〉を探しています、
と言うのです。
しばらくして男は、
落胆して〈師〉の部屋を出ていきました。
ほかに探しに行きました。
* * * *
小さな魚よ、
探すのはおやめなさい。
探すべきものは何もありません。
ただじっとして、
目を開き、
見るのです。
とらえそこなうことはありません。」(28頁〜30頁)
すべてが神です。
すべては神の創造物です。
神はいたるところにいます。
明鏡止水の心境で、
存在そのものに意識を集中すれば、
神が現れてきます。
『存在しているものに関心を払い、
あらゆる瞬間に、
そのものの完全な姿を眺めなさい。
神は至る所に存在している。
関心を払いさえすれば、
神が現れてくる』(ヴェーダの賢者)
『今、自分が実行していることだけに意識を集中してください。
神は至る所にいます。
意識的に関心を払い、
その神を迎え入れればいいのです』
(ディーパック・チョプラ)
「水面を澄ませれば、
あなたの『存在』の中に星や月が映っているのが見えるだろう」(ルーミー)
(推薦図書)
『小鳥の歌』
(著者 アントニー・デ・メロ 訳者 谷口正子 女子パウロ会)
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