【心について】

【心について】

心とは、

いったい、どういうものでしょうか?

心について、

『ブッダの真理のことば 感興のことば』
(訳者 中村元 岩波文庫)

の中に、こう書いてあります。

「・心は、動揺し、ざわめき、
護り難く、制し難い。

英知ある人はこれを直(なお)くする。――弓師が矢の弦を直くするように。

・水の中の住居(すみか)から引き出されて陸(おか)の上に投げすてられた魚のように、
この心は、悪魔の支配から逃れようとしてもがきまわる。

・心は、捉え難く、軽々とざわめき、
欲するがままにおもむく。

その心をおさめることは善いことである。

心をおさめたならば、安楽をもたらす。

・心は、極めて見難く、
極めて微妙であり、
欲するがままにおもむく。

英知ある人は心を守れかし。

心を守ったならば、安楽をもたらす。

・心は遠くに行き、
独り動き、形体なく、
胸の奥の洞窟にひそんでいる。

この心を制する人々は、
死の束縛からのがれるであろう。

・心が安住することなく、
正しい真理を知らず、
信念が汚されたならば、
さとりの知慧は全からず。

・心が煩悩に汚されることなく、
おもいが乱れることなく、
善悪のはからいを捨てて、
目ざめている人には、
何も恐れることが無い。

・この身体は水瓶のように脆(もろ)いものだと知って、
この心を城郭のように(堅固に)安立して、
知慧の武器をもって、悪魔と戦え。

克(か)ち得たものを守れ。――しかもそれに執著することなく。

・ああ、この身はまもなく地上によこたわるであろう、――意識を失い、無用の木片(きぎれ)のように、投げ棄てられて。

・憎む人が憎む人にたいし、
怨む人が怨む人にたいして、
どのようなことをしようとも、
邪(よこしま)なことをめざしている心はそれよりもひどいことをする。

・母も父もそのほか親族がしてくれるよりもさらに優れたことを、
正しく向けられた心がしてくれる。」(15頁〜16頁)

心は、コロコロ変わるから、こころとも言われています。

心の柱、心柱を持ちたい。

信念を確立することが肝心です。

『現代の人間は、良いことを聞いても、
良いなあと思って感激はしても、
それが、本当に自分の心のものにならないのは、
心の中に大事な信念というものが、
知らず知らずのうちに、欠如しているからなのである。
欠如しているというより、
むしろ下積みになっているといおう。
ともあれ、
信念の力というものは、
実に諸事万事を完全にする根本的な要素なのである』(中村天風)

(推薦図書)
『ブッダの真理のことば 感興のことば』
(訳者 中村元 岩波文庫)
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