【酸いも甘いも噛み分ける】
【酸いも甘いも噛み分ける】
『酸いも甘いも噛み分ける』
という成句があります。
意味は、
『人生経験が豊かで分別があり、
人情の機微に通じ、複雑な世間の事情を知り尽くしていること』
です。
『生まれつき目の見えない人は、暗闇といわれてもその意味はまったくわからないだろう。
なぜなら、光を体験したことが一度もないからだ』
(ヴェーダの賢者)
この世は、
光があって、闇がある。
生があって、死がある。
若さがあって、老いがある。
健康があって、病がある。
陽があって、陰がある。
真があって、偽がある。
善があって、悪がある。
美があって、醜がある。
二極構造だからこそ面白い。
二極構造だからこそ楽しめる。
甘い経験をすることもあるけど、
苦(にが)い経験をすることもある。
思い通りになるときもあるけど、
思い通りにならないときもある。
求めて得られることもあるけど、
求めても得られないこともある。
簡単にクリアできることもあるけれど、
簡単にはクリアできないこともある。
だからこそ面白い。
だからこそ楽しめる。
深い悲しみを経験して、
思いやりのある人になる。
悩みや苦悩をたくさん経験している人ほど、
共感力が高い。
挫折を経験して、
レジリエンス(復元力・回復力)が身につく。
怒鳴られて、
打たれ強くなる。
他者から傲慢な態度をとられて、
謙虚であることの大切さを知る。
経済的に苦労して、
お金の有難みを知る。
病になり、
健全を知る。
嬉しいことも、悲しいこともある。
楽しいことも、辛いこともある。
両方を経験しながら、
私たちは少しずつ成長していきます。
酸いも甘いも噛み分けて、
悟りを開いた人になる。
頭の中で考えているだけではわからない。
何事も経験することが肝心です。
楽しいだけが人生ではないし、
辛いだけが人生でもない。
『生命の川は快楽の岸と苦痛の岸の間を流れ、両方にぶつかるものです』
(ディーパック・チョプラ)
両方の岸にぶつかることが問題ではありません。
問題は、
どちらかの岸にしがみつくときに起こります。
両方を経験しながら心地よく流れていく、
それが人生の要諦です。
(参考図書)
『成語林 故事ことわざ慣用句』
(編者 旺文社 監修 尾上兼英 旺文社)
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